富士山の清流のもとで生まれた素材をお楽しみください

割烹と蕎麦 壽



「月日は百代の過客にして・・・・」と芭蕉は綴っておりますが、気がつけば割烹料理屋の三代目として、三十五年間板場に立ってきました。
日本料理は、この国の風土が生み出す食材を組み合わせて一つの味に仕上げるものですから、それぞれの豊かな個性を引き出しつつ融合させる際には、極度の緊張と精神の集中が要求されます。
魚でも野菜でも、海や土によって、季節によって、自在に変幻します。それに、鰹、昆布、塩、醤油などの副材。これらの無限大の組み合わせの中から理想の味を探求するのが料理人の仕事であり、正に終わりのない修行だと思っています。
こんな日々の経験の中で、垣根の外の食に興味が湧くようになりました。それが蕎麦。そば粉と水の極めてシンプルな組み合わせの妙。同じせいろでも人によって全く評価の異なる不思議。ここ十年、暇をみては一人蕎麦を打ち続け、この食の奥深さにどっぷりと嵌ってしまいました。
そして今、誠に恐れ多いとは承知の上で、皆様のお力を借りて、己の蕎麦を極めてみたい心を抑えきれなくなってしまいました。
お食べいただき、ご批判を賜れば、こんな幸せはございません。
ご来臨を心から鶴首いたしております。

昼食

北海道産のそば粉を、富士山の雪解け水で打ちました。
大広間でごゆっくりとお楽しみください。





夕食

季節の素材をお楽しみいただける献立となっております。









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